ニキータ(映画) ラスト考察とマルコと煙草について
星の数ほど語り尽くされてきたであろうニキータのラスト
その星の一つとして私の見解を残しておきたいと思いたったので深夜テンションで書いていきます
考察と謳っておきながら中身は感想だよ!
もちろんネタバレしかないよ!
まず大まかな謎として
- 果たしてマルコは何者であったのか
- ボブへの手紙の内容は
- ボブの気持ちの悪い笑顔の理由は
- ニキータ(マリー)は結局どうなったのか
これらについてですね
ネットの見解にはマルコも諜報員の1人でニキータの監視役であり恋愛感情も含めボブと近い立場であったとかいうのがあってたしかに面白いけどかなりギミックを大事にする現代的発想だと思ってしまった
ただマルコとニキータのたったひとつの愛があっただけ、これだけで充分では?
スーパーのレジ打ちと怪しい客という関係から一晩でゴールインしちゃう2人ですよ?異国の地で私たちセックスするから水持ってきてって電話切ったり、人生で初めての美しさを君から感じたなんて熱いセリフ吐いちゃう2人ですよ?
ロマンチックに生きていこう
愛があったから聞かないけど分かるし、全て許す
そういうことだ
それに全ての事情を知ってるようだな、ってボブのセリフからもマルコは部外者っぽいよね
フランス語分からないのが口惜しい
ボブへの手紙の内容も、好意的内容ではあるけどボブへの愛というよりは感謝だと思う
マルコは仕事をやめさせたがってたし唯一の親戚という紹介だったボブを疑うのは当たり前で、そこには嫉妬するさ
でもたったひとつの愛って言ってたから!笑顔を教えてくれたのは組織のオバさんじゃなくてマルコだから!
ただ逃亡の手助けはしていたと思う…お互い寂しくなるな、というのはボブとマルコの愛の行き場所がなくなってしまったことであるのは確か
ボブなりの愛し方は下手くそなのでね
笑顔も気持ちが悪すぎましたもんね
あれは愛する少女が別の男と愛し合っていながら非人道のようなことをたくさんしてきた自分(ボブ)から逃れられていないって知っての笑顔だと思う
歪んでいるサイコパスラブ!
ニキータがどうなったかについてはそこまでロマンチストになれず暗殺者に逆戻りか全てをゼロに戻すかの二択かなと
マルコの与える愛に溺れられて幸せだったとロマンチストらしい夢を見ておきたい
そして最後に
煙草についての感想
これはかなり言いたいこと
不良少女(少女には見えないが)であったニキータの喫煙シーンはとてもさまになっていましたね
特にヴェニスから帰ってきたあと
マルコのtシャツ着てソファーに座っていたシーン
これとってもカップル感あってよかった
この時ちらっと銘柄見えて、私はマルボロだと思うんですけどどうですか?
で、一方でマルコの喫煙シーンはラストまでなし
むしろニキータの煙草を取り上げるシーンも
マルコ喫煙者ではない説あると思うのです
それ前提でラストのボブとマルコの対話シーン
ライターもジッポとかじゃない安物なんですよ
そして勿体ぶった吸い方
これニキータの吸ってたやつだと思うとより“愛”じゃありません?
ボブを目の前にして愛する人の残したものを見せつけるマルコ
全てを与えてきたマルコに残ったものたちです
レオンといいニキータといい愛に溢れた映画で、女として生きることを考えさせられる
とりあえず真剣にルージュをひこう